おもちゃで広げる心のバリアフリー 共遊玩具

活動コンセプト

共遊玩具ってなぁに?

調べ学習や、親子でご覧いただきたいコーナーです

1
											窓から外の月が見える夜、男の子が目を覚まし、目をこすりながらあー、のどかわいたと言っています。
											男の子の髪は茶色で短く、クリーム色のシャツに緑色のズボンを履いています。
											同じコマの中に、キッチンへ行ってコップの水をゴクゴク飲んでいる男の子の姿も描かれています。 2
											部屋に戻った男の子が、さ、もう1回寝よ…とベッドにもぐりこみ、枕の近くに置いてあったロボットのおもちゃを大事そうに手にとって、このロボット、本当にすごいなぁ…と言っています。
											ロボットは、頭が丸く、白とグレーのツートンカラー、頭の両側にはアンテナがついています。
											顔の目の部分には黒い四角いバイザーのようなものがあり、その下に逆三角形の口、身体はコッペパン状の白い胴体に、細い手と脚は黒色、首回りと大きめな足が水色です。 3
											突然ロボットの目が水色に光り、ロボットが、キミ!色んな友達と一緒に遊びたいって思ってる?としゃべりだします。
4
											驚いて起き上がったベッドの上の男の子にロボットが話しかけている様子が描かれています。
											男の子の頭上には⁉というマークとえっ⁉という吹き出しがあり、スイッチ入ってないのにしゃべった!と男の子は驚いています。 5
											ロボットが、ボクは共遊玩具!色んな友達と楽しく遊べるおもちゃなんだよ!と笑顔で言っています。
											同じコマの中に、部屋の隅にあった黒ひげ危機一発のおもちゃがオイラも共遊玩具!としゃべったり、棚にあったパッド型のゲームがわたしもよ!としゃべっている様子も描かれています。 6
											男の子が不思議そうに共遊玩具…?と首をかしげ、ロボットが、共遊玩具はね、目が見えない友達や耳が聞こえない友達も一緒に遊べるおもちゃなんだと応えています。
											ロボットからは温かなピンク色のオーラが出ています。
7
											ベッドの上に座った男の子が、目が見えない友達や耳が聞こえない友達?と不思議そうにロボットに聞き返しています。
											男の子の周りには黒ひげ危機一発とパッド型のゲームもいて、黒ひげ危機一発は、例えばオイラの剣は色ごとに別々の形をしているから色の違いが触っただけでもわかるんだ、と身体を左右に揺らしながら笑顔で話しています。
											パッド型のゲームは、わたしは声だけじゃなく文字でもお喋りするから耳が聞こえない友達とも楽しく遊べるの!と胸の液晶画面にすごいね!という文字を表示しながら説明しています。 8
											すごい!本当に色々な友達と遊べるんだね!とうれしそうな男の子と、キミのおもちゃも他の誰かと楽しく繋がってるんだよ、と語りかけるロボットが描かれています。
9
											男の子が、黒ひげ危機一発、ロボット、パッド型のゲームで新しい友達と遊ぶ自分を想像しながら、僕の好きなおもちゃで誰かが笑顔になってる、と言っています。 10
											だからもっと沢山の友達と遊びたいって思ったら…と言うロボットに続いて、おもちゃたちが声をそろえて、僕たちなら繋がれるんだ!と言っています。 11
											男の子が、きっと楽しいよね、と言い、なんだか眠くなってきたと言いながらうとうとし始めます。
12
											部屋が暗くなり、男の子が眠ってしまうと、ロボットはそっと、おやすみまた遊ぼうねと枕元でつぶやきます。
											それから時間が流れ、部屋が明るくなって、起きなさい朝よ、と男の子を起こしに来たお母さんも描かれています。 13
											目を覚ました男の子が、あれ?ロボットは?とキョロキョロ周りを探しています。
											お母さんは、何ねぼけたこといってるの?早く準備してきなさい、とあきれてため息をついています。
											部屋には朝日が差し込んでいます。 14
											男の子が、白いお皿にオムレツやウィンナーなどがのった朝食のパンを食べながら、やっぱ夢だったのかな…と物思いにふけっています。
											同じコマの中に、青いランドセルを背負って元気よく、行ってきます!と自分の部屋をあとにする男の子も描かれています。
15
											部屋に背を向けた男の子に、いってらっしゃい、と誰かが言う声が聞こえ、男の子が、今なにか…?と不思議そうにつぶやきながら自分の部屋を振り返りますが、部屋はしんとしていて、気のせいかな…まぁいいか!と出かけていきます。 16
											ロボット、黒ひげ危機一発、パッド型のゲームたちが、出かけていく男の子を部屋の棚の上から優しく見守っています。 17
											いろいろな友達と一緒に男の子が黒ひげ危機一発で楽しく遊んでいる未来予想図の中に、「共遊玩具でみんなも笑顔に!」と書かれています。
											(まんが①終わり)

目や耳の不自由な友だちと一緒に楽しく遊べるおもちゃを、”共に遊ぶ玩具”と書いて共遊玩具と呼んでいるんだ!

※動画でご紹介している商品の一部は、生産終了品のため、お求めいただけない可能性がございます。

共遊玩具は目が見えない友だちや耳の聞こえない友だちもいっしょに楽しく遊べるように、工夫してつくられたおもちゃのことをいうんだよ!そして共遊玩具はおもちゃ売り場で普通に売られているんだ。障害のある人向けじゃない、みんなのためのおもちゃなんだね。そして、子どもたちだけでなく、子育てをする、目や耳の不自由なお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんにも扱いやすいおもちゃになるようにと考えていくことも「共遊玩具」の大切なポイントなんだ☆

盲導犬マーク うさぎマーク

調べ学習や、親子でご覧いただきたいコーナーです

1
											男の子が勉強机の前で、買ってもらった車のおもちゃの箱を見ながら、あれ…この箱、犬のマークがついてる?と不思議そうにしています。
											そこに突如、共遊玩具のロボットが登場して、それは盲導犬マークだね!と言い、えっ?と応える男の子。 2
											ロボットが、そのマークがついているおもちゃは目が見えない友達も楽しく遊べるんだ!と説明し、男の子がへぇ~と感心しています。
											おもちゃのクレーン車の形をさわって確かめる子どものイメージが描かれています。
											ロボットが、こっちのうさぎマークはどんな意味か分かるかな?と男の子に質問しています 3
											画面はクイズ番組調に一変し、ロボットが、ここでクイズです。
											うさぎマークの意味は次の3つのうちどれでしょうか?
											1.耳の聞こえない友達も楽しく遊べる、
											2.このおもちゃは静かに遊べる、
											3.色んな年齢の人が遊べる、
											と出題します。
											男の子は、う~ん…どれが答えだろうと顎に手を当てて、悩んでいます。
4
											男の子が人差し指を立てて、答えは1.耳の聞こえない友達も楽しく遊べる、かな!と笑顔で言っています。
											ロボットはピンポーン、正解!と答えます。
											男の子は顎に手を当てながら、でもそれってどんなおもちゃなんだろう?と不思議に思います。
											気になるよね!とロボット。 5
											実は共遊玩具にはいろいろな工夫がされているんだ!とロボットが言っています。
											ロボットの背景には、盲導犬マークとうさぎマークが描かれています。 6
											マークがついているおもちゃにどんな工夫があるのか一緒に学んでいこう!とロボットが言い、男の子が両手に握りこぶしをつくりながら、明るく笑顔でうん!と答えています。
											(まんが②終わり)

盲導犬マークって? このワンちゃんのマークは“盲導犬マーク”といって、目の不自由な友だちとも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークなんだよ!目が不自由な人は、見る代わりに、触った感覚やオトなどを手がかりにして遊んでいるんだ。そのための「工夫」がおもちゃに盛り込まれると、優れた共遊玩具になるんだよ!

POINT01 ON/OFFがさわってわかる工夫 どちらがスイッチの「ON」か、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
スイッチの「ON」にぽっち(凸 とつ)があれば、さわっただけで、どちらが「ON」か分かるよね!
POINT02 電池ボックスのふたを開けるためのネジ穴がどこにあるのかが、さわってわかる工夫 どのネジ穴で電池ボックスが開くか、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
電池ボックスを開くねじ穴のまわりがドーナツ形に盛り上がっていたら、目が見えない友だちもさわって分かるよね!
POINT03 なに色に光っているのかが、おもちゃの声でもわかる工夫 なに色に光ったか、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
おもちゃから声で、なに色に光ったか知らせてくれたら、目が見えない友だちも楽しく遊べるよね!
POINT04 見た目だけでなく、さわっても種類がわかる工夫 ボトルの中身が違うことを、目が見えない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
中身の種類ごとにボトルの形を変えたら、さわってもちがいが分かるよね!
POINT05 ボールが遠くへ行ってしまわない工夫 転がっているボールを、目が見えない友だちもかんたんにひろえるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
ボールが遠くへ行ってしまわないように枠をつけたら、目が見えない友だちもかんたんにひろえるよね!
POINT06 さわっても、ずれたり倒れたりしにくい工夫 テーブルの上のものをさわってたしかめても、かんたんにずれたり倒れたりしないようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
テーブルのくぼみに はめこめるようにしたら、ジュースをさわっても、かんたんにずれたりたおれたりしないよね!
POINT07 ふだんさわれないものの形を、さわって知ることができるおもちゃ 飛行機がどんな形をしているか、目の見えない友だちに伝えたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
大きな飛行機も小さなおもちゃにしたら、さわって形が分かるよね!
POINT08 テレビや絵本などに出てくるものの形を、さわって知ることのできるおもちゃ 目が見えなかったら、テレビや絵本に出てくるものもさわってみたいよね!どうしたらさわれるかな?クリックしてみよう!
テレビや絵本に出てくるものも、おもちゃにしたら、さわって形を知ることができるね。
POINT09 点字シールが付いているおもちゃ どこになんの文字があるか、目が見えない友だちも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
点字が書かれたシールを貼れば、目が見えない友だちも読むことができるね。

うさぎマークって? このうさぎちゃんのマークは“うさぎマーク”といって、耳の不自由な友だちとも楽しく遊べると認められたおもちゃについているマークなんだよ!市販されているほとんどのおもちゃは、音が聞こえなくても楽しむことが出来るんだ。だけど、「あたり」か「はずれ」かが音でしかわからないなど、音が遊びの重要なポイントになっている場合は、そのおもちゃを100%楽しめるわけではないんだ。そのための「工夫」がおもちゃに盛り込まれると、優れた共遊玩具になるんだよ!

POINT01 おもちゃから出ている声を、文字でも読める工夫 おもちゃがなんてしゃべっているのか、音が聞こえない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
おもちゃがしゃべっていることばを文字や絵でも見えるようにしたら、音が聞こえない友だちも分かるよね!
POINT02 おもちゃの音の大きさが、目で見てもわかる工夫 どのぐらい大きな(小さな)音がしているのか、音が聞こえない友だちにも分かるようにしたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
おもちゃの音の大きさを絵でも見ることができたら、音の聞こえない友だちも分かるよね!
POINT03 周囲で音が鳴っていることが、動きでわかるおもちゃ 音が聞こえない友だちも、まわりで音がしたことを知りたいときがあるよ!おもちゃでできることがあるかな?クリックしてみよう!
まわりで音がしたときに動くおもちゃがあれば、耳が聞こえない友だちも、近くで音がしたことが分かるね。
POINT04 音といっしょにおもちゃが動いて、楽しさをもりあげる工夫 おもちゃから出ている音の楽しさを、音の聞こえない友だちにも伝えたい!どんな工夫ができるかな?クリックしてみよう!
音といっしょに動くおもちゃなら、音が聞こえない友だちも楽しめるよね!
POINT05 気持ちを文字や絵で伝えることができるおもちゃ 音が聞こえない友だちとも、楽しくおしゃべりしたい!おもちゃでできることがあるかな?クリックしてみよう!
文字や絵がかんたんに描けるおもちゃがあれば、気持ちを伝えあうことができるね。
1
											ロボットが、共遊玩具がどんなおもちゃなのかわかった?と男の子に聞いています。
											男の子は、うん、すごいなぁ!と応え、おもちゃに工夫をすると色々な友達と楽しく遊べるようになるんだねと言いながら、頬に人差し指を当てて、黒ひげ危機一発など自分のおもちゃたちの工夫を思い出しています。 2
											男の子は、周りで音がすると体が上下に動く、うさぎのミミクリーペットを思い出しながら、言われてみると確かに!って気づく工夫も多いよね!と考えています。
											同じコマの中で、男の子がロボットに、そういえばロボット君も共遊玩具なんだよね?どんな工夫があるの?とたずね、ロボットがうれしそうに、ボク?と応えているところも描かれています。 3
											ロボットが机の上に立って、男の子に向かってハローと言っています。
											ロボットの目の部分には、ハローと文字でも表示が出てきて、ロボットが、ボクはこんな風にしゃべったことが文字にもなるように作られているんだよと言っています。
											男の子はそれをみてうれしそうにすごーいと言っています。
4
											男の子がロボットに、もしかして共遊玩具って僕の周りにもたくさんあるのかな?と聞いています。 5
											ロボットが、そうだね!みんなの周りにも…と男の子とこのまんがの読者にも語りかけています。
											このホームページの共遊玩具の配慮点のイラストで紹介されている、ボール受けのついたボール落としのおもちゃや、音に加えて振動でも楽しさを盛り上げるつりのゲーム、色の違いが音でもわかるバトンなどがここにも描かれています。 6
											ロボットが男の子に、色んなおもちゃに色んな工夫が隠されているんだよ!と言っています。
											男の子は、そうなんだ!と両手をグッと握りしめ、わくわくしながら、おもちゃにはどんな工夫があるのか調べてみたいな!と言っています。 7
											男の子が、音楽が流れるレジスターのおもちゃや、おしゃべりする犬のぬいぐるみを思い浮かべながら、共遊玩具はいつどんな風に生まれたんだろう?と考えています。
											(まんが③終わり)

タカラトミーの取り組み

「専用」から「共遊」へ。誰もが一緒に遊べるおもちゃを目指す、タカラトミーの取り組みのあゆみを紹介するよ

1
											男の子が自分の部屋のベッドに寝転びながら、目が見えない友達、耳の聞こえない友達もたのしく遊べる共遊玩具かぁ‥とつぶやいています。 2
											ロボットがベッドと棚の隙間からヒョコッと飛び出して、そう!ボクだってと言っています。
											男の子はうわっと驚いて、そうだ、ロボットくんも共遊玩具だったね!と言いながら…、電源入れて無いよね?と不思議に思っています。 3
											ロボットが男の子に向かって、共遊玩具がどうやって生まれたか気になっているみたいだねと言っています。
											男の子は、色んな人が楽しく遊べるおもちゃがどんな風に始まったのか気になっちゃって…と応え、ロボットが力強く、共遊玩具はタカラトミーの強い願いから生まれたんだよと言っています。
											男の子は、タカラトミーの強い願い…?と不思議そうな表情をしています。
4
											ロボットが、もっとたくさんの友達となかよくなれたらいいなぁって思ったことない?と男の子に聞いています。
											男の子はあるある!と頷きながら、おもちゃで一緒に遊ぶとはじめてあった友達ともすぐに仲良くなれたりするよと答えています。
											ロボットは、だよね!と言い、目が見えない友達や耳の聞こえない友達と知り会えたときはどうかなと聞いています。 5
											ロボットを抱きかかえた男の子が、目の見えない友達と車のおもちゃで遊んでいる自分を想像しながら、せっかく知り合えたら大好きなおもちゃで一緒に遊びたいな!と言っています。
											ロボットが、子どもたちのそんな希望をおもちゃで叶えたいなあってタカラトミーは願ったんだ、と言い、男の子はそうだったんだと納得しています。 6
											ロボットが、共遊玩具がどんなふうに始まったのか一緒に見に行こう!と言い、男の子がうん!と答えています。
											ロボットの目はぴかーっと光って、プロジェクターのように、共遊玩具の始まりの話に登場する「テトリス」と「ハンディーせんせい」の画像を部屋の壁に映し出しています。
											(まんが④終わり)
  • 01 「HT研究室」の設立

    タカラトミーが障害のある子どもたちのことを考え始めたのは、いまから30年以上前、1980年でした。これは、創業者・富山栄市郎の「誰もが楽しめるおもちゃ」、「世の中のためになる企業経営」という想いを形にしたもので、障害のある子どもたち向けのおもちゃを専門に開発する「HT研究室」が設置されました。

    HT研究室のメンバーたちは、さまざまな施設を訪ね、どのようなおもちゃが喜ばれているのか、そして、どのようなおもちゃが必要なのかを念入りに調査しました。そして、まずは、目の見えない子どもたちのおもちゃに取り組んでみることにしました。

  • 02 大ヒットしても…

    「鈴の入ったボールは楽しいけれど、ボールが止まってしまうとどこにあるかがわからない」という声を受けて、振動センサー付きのメロディーチップを入れたメロディーボールを障害者専用のおもちゃとして開発し、好評を博しました。HT研究室で作られるおもちゃは、一般市場向けとはされず、すべて、目の見えない人たちだけが買い物に来る専用の施設で販売されていました。

    そのため、「大ヒット」しても売れ数はわずかで、利益を出すことはできません。当初、これは社会貢献なのだからそれでもかまわないと進めていましたが、1980年代後半の不況の中で、この活動を続けることが難しくなってしまいました。

  • 03 共遊玩具の誕生

    そこへ、研究室のメンバーではなかった社員から思わぬ提案が……。「専用にしようとするからコストがかかるんじゃない?ふつうのおもちゃにちょっとした工夫をすれば、製造コストも抑えられて、より多くの子どもたちが分け隔てなく遊べるのでは?」

    これが、「共遊玩具」誕生のきっかけです。ラベルの形をそれぞれ変えて、触っても区別がつくようにしたり、スイッチのON側にポッチを付けたりといった、開発段階で気づきさえすれば、コストをかけずにできるアイデアが、少しずつ形になっていきました。

  • 04 業界全体への広がり

    タカラトミーから始まった誰もが共に遊べるおもちゃのコンセプトはたくさんの賛同を集めました。現在では、目や耳の不自由な子どもたちも一緒に遊べるおもちゃ「共遊玩具」としておもちゃ業界全体で取り組む活動となっています。日本玩具協会で認定されたおもちゃのパッケージには、「盲導犬マーク」「うさぎマーク」を表示し、わかりやすくお客様に伝えています。現在タカラトミーグループで共遊玩具の認定を受けているおもちゃは、年間で100種類を超えています。

    また、誰もが楽しめるおもちゃの配慮をよりたくさんの人に知ってもらうために、国際福祉機器展などのイベントや大学などでの講義活動、小学校への出張授業にも取り組み、障害への理解(心のバリアフリー)を促進する活動を行っています。

  • 05 「誰もが楽しめる」を目指して

    こうした普及への功績などから、タカラトミーグループは、2009年に「バリアフリーデザイン・ユニバーサルデザイン内閣府匿名担当大臣賞」を受賞しています。

    一方で、共遊玩具が配慮している目や耳が不自由な子どもたちに加え、よりたくさんの人たちに楽しんでもらえる配慮が必要だと考えています。そのため、障害のある子どもたちのモニター調査を継続的に実施し、開発に注力しています。今後も私たちは「共遊(共に遊ぶ)」の考えのもと、さまざまな個性を持った子どもたちなど、たくさんの方に楽しく遊んでいただけるよう、活動の進化に努めていきます。

1
											ロボットが男の子に、共遊玩具がどんなふうに生まれたか分かった?と言っています。
											男の子は、すごいよ!共遊玩具があれば目の見えない友達とゲームしたり、耳の聞こえない友達と文字や絵でおしゃべりしたり色々なことができちゃうんだね!と応え、自分が目や耳の不自由な友達と黒ひげ危機一発やパッド型のゲームで遊んでいるところを思い浮かべています。 2
											ロボットが両手を広げワクワクした表情で、大好きなゲームもたくさんの友達と一緒に遊べたらもっともっと楽しくなりそうだよね!と言っています。 3
											男の子が、そっかあ!タカラトミーの共遊玩具は僕の希望も叶えてくれるんだ!と言い、あっ…と何かに気づいたような表情をしています。
											ロボットが、どうかしたの?と尋ねています。
4
											男の子が、ロボットくんは声でも文字でもおしゃべりするから、僕は目が見えない友達とも、耳が聞こえない友達とも楽しく遊べちゃうんだね!と想像を巡らせながら言っています。
											想像の中で一緒に遊んでいる目の見えない友達がロボットにおはようと言うと、ロボットはいい天気だよと答えています。
											ロボットが耳の聞こえない友達に楽しいねと言うと、ロボットの目に楽しいねと文字が出てきています。 5
											男の子のお父さんが、階段の下から、おーいそろそろご飯の時間だぞー!と呼んでいます。 6
											男の子が時計を見て、あっ、もうこんな時間か!と慌てています。
											窓の外はすっかり日が暮れて、ロボットは、それじゃボクももとの姿にもどるとしようかなと言っています。
											男の子が寂しそうに、あのさ、また会えるよねと言うと、ロボットは、もちろん!キミが会いたいと願えばいつだってね!と嬉しそうに応えています。
											(まんが⑤終わり)